白い糸

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耳たぶから白い糸が出てくることがある。 しかし、それを決してぬいてはいけない。 もし、抜いてしまうと...おや?あそこに耳たぶから白い糸が出ている女の子がいますねぇ。 少しのぞいてみましょうか。 「なにこれ!?耳たぶから白い糸みたいなのが出ているんだけど?」 中学二年生の恵令奈は自分の耳を見て驚いた。 耳たぶから白い糸が出ていたのだ。 「これじゃあ恥ずかしくて、どこにもいけないじゃない!ああもう、抜かないと!」 と、言い、白い糸を抜こうと、公衆トイレを探し始めたとき、 「そこの君。耳たぶから出ている白い糸を抜いてはいけないよ。もし、抜いてしまうと、大変なことになってしまうからねえ」 と、言いながら、一人の男が恵令奈のそばにやって来た。 恵令奈は、「大変なことって何ですか?」 と、少しイラつきながら尋ねた。 すると、男は、 「それはねぇ、フフフッ。フフフッ。フフフッ。」 と、笑い始めた。 恵令奈は、気味が悪いのと、白い糸を早くぬきたいという思いで、男を無視して走って言ってしまった。 男は、 「おや、せっかく、大変なことになるということを教えてあげようとしたのに。...まあ、いいでしょう。彼女がどうなってしまうのか気になりますからねぇ」 と、言い、指を、パチンとならすと、男の姿は、消えていた。 一方、そのころ... 恵令奈は、トイレの中で、白い糸を抜こうとしていたが、白い糸がなかなかつまめない。 やけになって、自分がいつも使っている、糸ぬきバサミを使って、白い糸を強引に引っ張って抜いた。 次の瞬間、恵令奈の視界は真っ暗になった--- おや、おや。 あの女の子も、白い糸を引っ張って抜いてしまって目が見えなくなってしまったのですねぇ。 せっかく、抜いてはいけないと言ったのに。 まったく、こまったものですねぇ。 皆さんは、気をつけて下さいよ? 白い糸が出てきても、決して抜いては行けませんよ。 彼女のように目が見えなくならないように。 フフフッ、フフフッ、フフフッ、フフフッ
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