実際に出来事-2

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実際に出来事-2

 高校一年の夏のある夜の出来事。私はその日、用事があって午後の10時に自転車で普通に帰っていました。左に長屋や新宅住宅だったりの住宅街。右にいろんな墓が並ぶ墓場。正面の先には信号が堂々と目立つように立っていました。その真ん中の道を私は自転車で走らせます。私は普通に自転車でサーと爽快に走らせていたら、右の墓場から視線を感じて、ふと目線をやりました。道と墓地には柵があるのですが、黒髪の少女が柵を握りながら頭だけだしジッと見て…。  と、しっかり確認しようとするとその姿は見えず、その光景は一瞬にして消えました。漫画のジョジョ3部に出てくる敵DIOが持っているスタンド(能力)に時を止めるザ・ワールドの如く、一瞬体が硬直し、周りの音が無音になり、しばらくすると空気が体をすぅと避けるように耳元と体に風が流れこんできます。風が流れる瞬間、意識を持っていたのにハッと我に帰るように現実世界に戻りました。(あれは何だったんだ。)と思いながら、疲れだろうと判断して自転車を走らせ、家に向かいます。  それから一週間も経たない日の朝(たしか25日だったかな?)、スマホを見ると電話のアイコンの右上に、1という数字のマークがついていました。それはすぐに電話をされた通知だとすぐに気づき、電話のアプリケーションを開き、電話の履歴を確認します。私は一瞬驚きました。それは私が寝ていた時間に非通知で電話をかけられてたことに……。ですが、過去に海外から間違い電話をかけられたことがあったので、もしかしたら海外から間違い電話をかけられたかもしれないと思いました。  しかし、思いも寄らない出来事に私は頭を悩まします。それからちょうど一ヶ月の24日の深夜に電話の履歴がありました。それは非通知でかかって私が寝ている時間帯にかかってきた点などをみると、偶然にしては不気味だなと思いながらも日常を過ごします。そしてまた一ヶ月の24日の深夜に非通知の電話が来るのです。イタ電や間違い電話だとしても不気味すぎる。これを警察に相談しようかと思っても、私自身に何が降りかかるかわかったものじゃありません。そのまま警察に相談しないまま、私はまた一ヶ月の24日の日を向かいます。ちょうどその頃、テスト期間で私は深夜になりながらも曲に聞きながら勉強をしていました。耳にイヤホンしてスマホで曲を聞いていると電話がきました。
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