実際に出来事-2

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スマホから曲を聞いていた私は急にBGMがピタッと止まり、あれ?と思ってスマホの画面を見ると、ひとつの電話の通知が来ていました。普段通りに電話がかかってきたので通話ボタンを押そうかと思った瞬間、ふとスマホの時間帯を確認。すると、「24日PM11:54」という文字が見え、私はひやっとすると同時に(まさか…)と思いました。が、ここで電話にかけないと何も進まない気がして、勇気を振り絞り通話のボタンを押す。 「はい、もしもし。」 「…」 「あのー、もしもしー?」 すると、電話の奥から車がどんどん大きな音を立ててやってきて、通りすぎる音が私の耳に流れました。 「えっ!?」 そして、そのまま私は頭のはてなマークを浮かべながら電話を切られました。そんなことからまた1ヶ月。また1ヶ月と電話の履歴が残ります。  それから初めて電話が来た時からだいぶ経った頃、電話の履歴がある携帯が故障しました。携帯の修理をお願いして、修理された携帯にはデータは一切何も残っていません。そして、深夜の電話の履歴ももう来ませんでした。その修理された携帯を手にした帰り道。ふとあの時の少女に出会った墓場が目に止まり、そこで私はあぁ~あそこで出会ったなぁと思っていました。私はそこで一度だけ電話が繋がった時のことを思い出すのです。あの時、電話の向こう側では車の音がしました。なぜあの時、車の音がしたのかはわかりません。 ですが、有力な説がありました。当時その墓場の近くには道路があり、その付近に電話BOXが建てられていたらしいのです。
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