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真っ暗
太陽は赤だ。いや太陽は白だ。いやいや違う。太陽は黄色だろ。太陽は国によって色の印象が違う。日本は赤。アジアは白。ヨーロッパ諸国は黄色のイメージがついている。だが黒い太陽があるとは世界中のどの国にもいない。しかし、そんな中太陽は黒いだろと言う国がいた。今回はそんな国のお話…
その国がある祭りで色々と賑わいがある時期、その国の王様は言いました。
「いやー、本当にこの祭りはいつ見ても賑わいがあるなぁ。太陽もこんなにも明るく照らして、本当に嬉しい限りじゃ」
と、祭りを眺めている王様に後ろから秘書官が言う。
「王様この祭りを行い、街自体が潤ったのはわかりますが…」
と、色々秘書官は何か言いたげな様子だったが一瞬で言葉を飲んだ。それに王様は反応して…
「なんだね。」
と、秘書官に対して王様は聞く。
「何故、このようにも儀式を行わねばならないのですか?」
秘書官が口にした「儀式」。その儀式は太古から脈々と続く伝統であり歴史。しかし、その儀式は今回の祭りにはあまり不必要と判断した秘書官は問いた。その問いに王様は目を細め、眉に皺を寄せてはぁとため息をする。
「仕方ないだろう。色々と時期が狭まっているのだから、一つ一つやっていたら終われん。それに、儀式の中の生け贄が黒い太陽とは…」
その黒い太陽に反応し、秘書官は油汗を垂らし、王様に口を開く。
「国民の瞳を取ったとしても?」
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