Christmasrose

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「今、お茶用意しますから座ってて下さいね。」 「あ、はい。」 そして、俺は椅子に腰掛けた。 リビングも辺りを見回すと何もない。 狭いというよりは、広いし 一人暮らしにしてはかなりシンプルだ。 「あ、あの!」 「…はい。」 …お一人で住んでるんですか? なんて聞けないよな…。 「あ、いえ。何でもないです…。」 いくら何でも、初対面の人に聞くのは失礼だよな…。 その時 「お待たせしました。」 そう言ってお茶が置かれた。 「あ、有り難うございます。」 …てか本当にお茶振る舞われただけか。 そして、俺はお茶を一口飲んだ。 「…美味しい。」 「ふふ、良かった。」 そう言って天使のように彼女は笑った。 俺は不意にもその笑顔にやられてしまった。 正直いって彼女はタイプだ。
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