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「ただいまー」
(…ふう、疲れた…。)
「…おかえり!拓哉!見てこれ!
この式場なんだけど!」
(あー…頭痛い…。)
「…悪いけど後にしてくれるか?」
「またそれ!?あたし達結婚するんだよ!?本当にあたしと結婚する気ある!?」
…結婚しようと言ったのは俺だ。
でも、俺だってたまには休みたい…。
それだけだった。
プロポーズをしてから七菜花は結婚に対して必死になり、次第にそれが俺の中で少しずつ疲れてきた。
これが多分マリッジブルーなんだと知った。
結婚はしたい。
だけど昇給が上がってから俺は仕事が、楽しくなった。
七菜花の事、嫌いになった訳じゃない。
だけど、少しは俺の事も考えて欲しい…。
それだけだった。
そしていつしか次第に俺達は喧嘩ばかりし、
俺はこのまま七菜花と結婚するのか…?
と自分の中で不安が産まれた。
そしてその頃から、
俺は七菜花と距離を置いた。
そして頭を冷やすために実家に帰省した。
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