小さい存在でもいいじゃない。

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小さい存在でもいいじゃない。すごい人になれなくてもいいじゃない。誰かを見返せなくてもいいじゃない。誰かに認めてもらわなくてもいいじゃない。小さな作品でもいいじゃない。しょうもない作品でもいいじゃない。なんでもいいじゃない。ねえあなたはあなたでしかないんじゃないの。あなたしか知らないことが言えないことが書けないことがあるんじゃないの。 ねえその白いノートもう少し小さくてもいいんじゃないの。そしたら埋まるんじゃないの。すぐに埋まるんじゃないの。書きたいことほんとはたくさんあるんでしょう。 他の人がどう思うかなんてどうでもいいんじゃないの。文句言ってくる人がいてもいいんじゃないの。文句言ってくるやつに言いたいことはないの。言い返せばいいんじゃないの。殴り返すつもりで何か書いたらいいんじゃないの。 暗くてもいいんじゃないの。下手でもいいんじゃないの。なんの教訓にもならなくていいんじゃないの。なんのためにも誰のためにもならなくていいんじゃないの。愚痴でもいいから綴ればいいんじゃないの。別に途中で終わってもいいんじゃないの。矛盾してもいいんじゃないの。間違ったこと書いてもいいんじゃないの。まとまってなくてもいいんじゃないの。いきあたりばったりでもいいんじゃないの。 ねえあなたはの頭の中なにもないわけないでしょう。真っ白なんて嘘でしょう。その頭の中にあるものここに書けばいいんじゃないの。そしたら埋まるんじゃないの。その白いノート。 私も何も書けなくてノートも頭の中も真っ白になったことがあったんだそのときは認められたかったんだすごいって言われたかったんだあいつを見返したかったんだそしたら何も書けなくなったんだ書けないだけで書くのが好きな気持ちまで否定されるんだやる気がないって言われるんだ前よりもっと見下されるんだお前になにがわかるんだ私のつらさのなにがわかるんだ私の良さも知らないくせにね 白いってテーマで何か書くって矛盾してないか白いノートを埋めるのが書くってことじゃないのかとりあえず白いものについて考えたら何も書けなかったあのころの白いノートを思い出したからとりあえずこれを書いたよ笑うなよ今日の私はこれしか書けない
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