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『ああもう僕など』
『ああもう僕など』
たとえば逆だったら
どんなふうだったろうかと考える
いなくなるのが僕で
ここにいるのがあなたで
なんて愚かな 可能性の話
なんて馬鹿げた 仮定の話
だけど
どこか狂った僕は思うのです
自分のことなど棚に上げて
思うのです
ああ あなたを残していくのは嫌だなと
ああ あなたが僕を忘れるのは嫌だなと
もう僕は狂っている
もう僕はこんなに歪んで
ああ僕は
ああ僕は
暗い暗い空の上
深い深い宇宙の果てで
僕など塵になってしまえと
思うのです。
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