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勇は窓際の席で補習を受けながら、ふと窓の外を見た。
まず目に入ったのは何処までも高い空。
もうそろそろ生徒の登校時間なので、校門の近くには校舎に向かって歩く生徒が多く見える。
その中に、女子の二人組の姿があった。
一人は同じクラスの女子、白河優衣。
もう一人は、もう大分学校に慣れて来たと思われる夕村ひかり。
視線を黒板に戻しながら息をつく。
今朝は少し遅れてしまい、ひかりに弁当を渡される羽目になってしまった。
きっと今日もさぞ凝った弁当を作ったのだろう。
頭が痛い。
隼に何てひやかされるだろうか。
その時予鈴が鳴り、補習は終わりとなった。
立ち上がって教室から出る時、勇は何故か軽い悪寒を覚え悪い予感がした。
気にはなったがゆっくり考えている時間は無く、急いで自分のクラスへと向かった。
一日は、まだ始まったばかりだった。
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