第1章

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おばちゃんは、結婚の祝いの手紙をくれた。でもこのあと気がつく。 「あんたの父親は、馬鹿な事をしてきたんだ。お爺ちゃんが入院してたころ、大変だったのにお見舞いも来ないくせに、お金を借りに来たのよ。お父さんどれだけガッカリしてたか。もう縁を切ろうかって言ってたんだから。」 御祝いをくれた伯母にこんなこと思うなんて。 ただ涙を流すことしか泣くしか出来ない自分に苛立ちを覚えた。 「お爺ちゃん、心配してくれてたんだね。」言葉を選ぶ私。 「御祝いをもらって、そこなの?お爺ちゃんの事の方が大事なの?」 どれだけ自分の思いに素直なのだろう。言われて当然だが、 このあと伯母は、私の親友と仲良くし、私を非難し私達夫婦をも縁を切った方がいいと友達にすすめた。 さよなら、伯母さんきっと死ぬまで会うことは無いでしょう。 もし父が亡くなったとしてもこの人に知らせることはないと決めた。 お爺ちゃんごめんね。
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