第1章

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「はい、リフォームハウジングです。」 「片山さん、いないの?」 せっぱつまっていた。恋人のマリさんに聞いてもわからないと言われた。 従兄弟の叔母に聞いても連絡がつかなかった。 金融会社と電話をした。 「洋子さんの大学のご融資は、申し訳ありませんが出来かねます。」 「本当に申し訳ありません」 涙は、出なかった。そして父は、まだどこかに逃げた父は、何を守っているのかどこに向かおうとしているのかわからなかった。
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