第1章

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住み込みの仕事をはじめていた私は、勉強する名目で家を出た。マリさんに鍵を渡していた。 一人私と歳が近い娘さんがいた。その子と四人で3年暮らした。 父は、頑張っていたと思う。 でも、酔っぱらうと癖が悪かった。 束縛もひどかった。なのに後のケアも悪かった。 全部親父が悪い。 本が何より大好きな父は、自分の学歴より良いマリさんの新潟の兄に本をおくった。マリさんの母は、激怒した。 父には、そう言う残念なところがある。 私もそういうことしたということは、後で知る。若かりしの失敗だ。でもその時知ってたら突っ込むと思う。
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