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寮に入り、ひたすら勉強する。朝方起きて新聞配達のチラシを折り込む。
荒れた手にインクが染み付いて真っ黒になる。
きっとこんな風にして親のありがたみがわかるのかな?
毎朝毎夕織り込んだチラシを入れる。
予備校に通う。
半年がたった頃、親父から連絡がきた。
「洋子か?元気か?」
「世田谷のコンビニのところで会おう。メシ食おう」
「うん」
「よう。」
「うん、どうしてた?」
「あのうち、競売になる。、」
荷物は、今のところにほとんどだな。
安堵した。父も少し荷が降りただろうか。
マリさんと別れることになった。
マリさんは、木場というところに引越しした。
忍もマリさんのもとへ行けたのだろうか。
親子水入らずで、わがままな馬鹿親父から離れて自由になれただろう。
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