3.浮気発覚未遂事件:風俗通いがバレそうになった!

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何事もなかったように帰宅する。 「ただいま」 「おかえりなさい。夕飯はパスでよかったのね」 「同僚とビヤホールで済ませた」 「パパ、同僚は嘘でしょ。女の人の匂いがする。女性の同僚?」 「ええ!」 「洗濯しているから分かるの」 ス! ス! 鋭い! 浮気はこうしてばれるのか? あそこではにおいには特に気を使っている。石鹸は香りの少ないもの、ローションは無香料のはずで、洗髪はしない、香水もつけていない。 石鹸は最初に全身を洗うだけに使い、最後は最小限しか使わない。残り香はほとんどしないはずなのに、匂いに敏感なのか? かまをかけているのか? 「好きな人がいるなら、はっきり言って」 久恵ちゃんが食い下がってくる。 「本当に!好きな女性や付き合っている女性はいない。し・し・しいていえば、久恵ちゃんだよ」 「本当?」 「誓って」 これは本当に本心。 「私、マンションでは妻ということになっているのでお忘れなく。浮気は絶対にダメ」 言い方がうれしい。でも怖い。やはりイベントは止め時かな、春野君に提案しよう。
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