第3章

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純さんの腕に包まれて、荒い息を整えようとしていた。 身体、大丈夫? とまず気遣ってくれた。 大丈夫 と答えると、良かった。と私のおデコに口を押しあててきた。 「マユと、、こんな日が迎えられるなんて正直思ってなかった」 胸に顔を埋めると純さんからも、早く脈打つ心臓の音が聞こえて来る。 「私も、、 だから嬉しくて、、」 抱きしめる腕に力が増した。 やっとここまで来られた。 もう離れたりしない。 少なくとも私からは。 「ずっと純さんのそばにいたい」 不安なわけじゃなくて、ただ自分にも向けて出た言葉のように思う。 「当たり前だよ。もう、マユが嫌だって言っても離すつもりないから。」 私たちの「これから」には きっとまだ悩むことや迷うことも起こると思う。 でも、二人一緒なら、乗り越えていける。 不思議とそんな確信だけはあった。 だから、 この後、あんなドラマみたいな展開に遭遇しても、簡単にはひるまなかった。
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