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でも今思えば、確かに当時の私は、何かに追いかけられるかのように突っ走ってたかも、と思ったりもする。
そんなことを思い出してると、目の前に階段とスロープが見えてきた。
私は当然のように、
階段ではなく、スロープの方へと進む。
「行くよ。」
と純さん。
「うん、お願い~。」
いつものように、
スロープでは少しの勢いをもって、
”後ろ”を押してもらう。
純さんの息遣いを、
私はいつも「背中」に感じてる。
上を見上げると、そこには純さんの優しい顔が見えて安心する。
じっと見つめてると、純さんは「ん?」と私を上から覗き込むように微笑み返してくれる。
スーパーでのお決まり。
まずは 「車イス」 に座る私の膝の上に
カゴを置いて、いざお買い物スタート。
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