第1章

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純さんとの出会いは、 友達のユリに食事に連れ出されたのがきっかけ。 ユリは、私が前にいた会社で、同期入社した親友…今では大切な心友。 この日はお腹の調子があまり良くなくて、ユリの誘いも初めは断ろうと思ってた。 でも彼女の、 「マユに聞いて欲しい話があるんだけどぉーーっ!」 という勢いに負けて、出向くことに。 運良く、店に着くころには お腹の緩みは治まって。 店の駐車場で、「今着いた~!」ってメールしたら、先に到着して席取りをしてくれてたユリが迎えに出てきてくれた。 「マユ~、この店の牡蠣がめっちゃお勧めなんだよね~!」 えっ? 私今日お腹緩かったんだけど… 牡蠣…笑 ユリは店の入り口の段差を難なく乗り越えさせて車いすを押してくれた。 この店は初めて来る。 薄暗い感じの、洒落た雰囲気の中で、 店員さんが私の座る位置にある椅子をよけて待っていてくれた。     
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