0人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
始まりのピアノコンクール
音楽。
あらゆる嗜好が存在する現在においても、その意義は大きい。
古来から脈々と受け継がれる、心のコントロール。
楽しいときは気分が高揚する曲、悲しいときは気分が落ち着く曲または死にたくなるような。
音楽が生まれた当初は、歌声のみだった。
そこにリズムが付き、楽器ーー最初は打ち鳴らすためのものだったがーーが付き、そして曲が生まれた
気分に合わせて奏でていたものが、TPOに合わせて曲を選ぶようになっていった。
そして現在、音楽というカテゴリーは沢山の選択肢(ジャンル)がある。
その中で、過去の偉人が作った曲を演奏家が楽譜を読み解き、披露するというジャンルがある。
クラシック音楽。
交響曲、協奏曲、独奏曲、声楽等など……。
その中で自身の培ってきた技術を競う舞台がある。
国際ピアノコンクールというのは、その最たるものの一つだろう。
クラシックピアノ演奏界のホープが集う登竜門。
過去の偉人が遺した楽曲を若い感性で解釈し披露する。
そして今まさに、日本から参加した黒髪の男性が、その大舞台に立っている。
自身のこれまで培ってきた音楽を聴衆に問う為に。
『NO.8 Yakumo Natume』
最初のコメントを投稿しよう!