白の堕天使

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f6767fdf-561e-4811-83e9-48e80c1c22ab ーーあんな奴に関わるとろくなことないから。きっと。 そう(あきら)未唯(みゆ)は仕方なく支払いを済ませ店を出た。 ーー何なの全く…もう最悪! ーーなんでアタシがあんな奴のためにお金払わなきゃなんないのよ! ーー雑誌とか見るんじゃなかった。 ーー超ムカつくーーーっ! 未唯が外に出ると日向はもういなかった。 「アイツ何て奴!もう」と丸めた雑誌で太ももを叩くと後ろから声が聞こえた。 「それ俺のこと?」 ーーゲゲ!!いたの? 「俺、ヒナタ。高山日向(たかやまひなた)って一応名前あるから。でもさっきはマジ助かった~あんがとな」 未唯は振り返り俺を(にら)みつけた。 ーーヒナタあ? ーーどこが日向(ひなた)? ーー日陰(ひかげ)でも歩いてた方がお似合いだっつうの! ミユは怒り(たか)ぶる気持ちを沈め()ました声で「別にアンタの為に払った訳じゃないから勘違いしないでよね。…でもなんでアタシの名前知ってんの?」と聞いてみた。 「知らねえよ、んなの!だって今会ったばっか…。えっ?…ってことは…」 「アレ当たってたわけ?スゲー!やっぱし俺って天才?」 ーーんな訳ないでしょ ーーただの偶然 ーー鏡見たことあんの!? ーー見るからに超頭悪そうじゃんか… 「元カノの名前言っただけなんだけどな~。俺達ってもしかして赤い糸とか言うやつで(つな)がってたり」 ーー元カノ?赤い糸? ーーんなことあるか! 「アタシ早く帰らないといけないからそれじゃ。もうついて来ないでよね!そのタバコとコーラあげる」 そう言って未唯は走ってヒナタから逃げるように走る。 未唯ーー相馬未唯(そうまみゆ)。19歳。福岡のD高校の芸能科を卒業後、芸能界に入り活動するため今はボイストレーニング、ダンス、俳優の養成所の三つを掛け持ちしていた。
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