一眠り

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ーーーー十年という期間は経ってみると案外短いものだった。 「西崎、今日飯でもいこー?」 この会社に入って早7年。同期の暁が仕事が終わると同時に俺に絡んでくる。 「悪い。今日予定が」 「毎週そうじゃん、もしかして女?」 所謂イケメンといわれる暁の顔が興味津々とばかりに輝きながら俺の顔を除き混んでくるが 「そんなもんじゃねぇよ」 女といえば女だが、暁が想像するような女ではない。 結局それ以上誘っても無駄だと思ってくれたらしい暁は"またな"と俺に声をかけ先にオフィスから出ていった。
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