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日常15
東京に訪れた時、足は秋葉原に向かっていた。混沌の街に踏み出してみたかった。駅に降りると急にお腹の調子が悪くなって、トイレを探しまくったが、どれも入っていて、うろうろとさまよい歩く中、やっと見つけたトイレに駆け込んで窮地に一生を得た。そのあと、駅ビルのうどん屋で安いうどんを頼んだ。いかにもオタクっぽい寂れた服装の自分にもそのおばちゃんはニコニコと対応してくれた。
優しく声をかけるおばちゃんの姿を今でもたまに思い出す。
忘れてしまってはだめな事を再確認するのだった。
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