日常18

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日常18

深夜勤を終えて、明日も休みという事で、ベンリー にまたがって、行った先はやたらと大きい公園だった。池の名前が付けられた公園は朝8時前だというのに、日曜だからだろうか、ジョギングをする人や散歩を楽しむ人や歌いながら自転車で通り過ぎていく変なおじさんがいて、意外と賑やかだった。 コンビニで買ったパスタを公園の名前の由来になった池の前の休憩所で食べながら、ぼんやりと眺める水面は穏やかで同じような気持ちになれた。 腹ごなしに少し歩くと黒猫がいた。野良なのに近寄っても逃げない。「猫に餌をあげないで下さい」という看板を見て納得した。誰かが餌付けしてるから逃げないのだ。 自転車におばちゃんが「しろー」と呼ぶ声がした。この人が餌付けしてるのかと思って見ていると目の前にいた黒猫が急いでおばちゃんに駆け寄って行くのだった。 黒猫に白という名前をつけるおばちゃんのセンスに感服しながら公園を後にするのだった。
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