日常19

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日常19

おかんが伸びすぎた髪を心配して、少し切ろうかと言ってきた。夏なら丸坊主もいいだろうが、まだ外は寒空である。 後ろ髪を切られながら、窓に張り付いてる物をじっと見る。 冬なのにナメクジのようなものが張り付いていた。 おかんに問いかけても、老眼のせいか見えんと言われ、じっと髪を切られ、終えるとすぐに窓に駆け寄った。 隣の竹やぶから舞い込んだ竹の葉が張り付いてただけだった。 不安が解けて切られた後ろ髪と同じようにすっきりとした気持ちになった。
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