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日常4
不摂生がたたって、母親に呆れられながら寝込んだ次の日にトマトジュースを買ってきた。トマトを買おうとスーパーに向かったのだが思いのほか高かった。こんなにするものかと驚いて店内をうろつき代用品として買って来たのだ。発泡酒を片手に缶入りのトマトジュースを見る。子供の時に飲んだトマトジュースの味が口の中に蘇ってきて少し気分が悪くなってしまった。やけくそになって発泡酒の中にトマトジュースを放り込んで勢いよく喉に流し込む。思ったよりうまいじゃないか。この時大人になったのだと感じたが、のちにこういうカクテルがある事を知ることになるのだった。
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