第1章

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繁栄が極まると小さな諍いが生まれる。 初めは闇に住まう住人と光の住人による領地への不満だった。 闇の住人は言葉巧みに昼と夜が交わる地に住む住人をそそのかし、夜の―闇の領地を広げようと画策する。 しかし、それに気づいた光の住人も昼と夜が交わる地の住人の前に姿を現し、地上の平和が崩れる事を恐れ無垢な住人達に知識と正義を教え闇の住人との対立を訴えた。 昼と夜が交わる地に住む住人は困惑し、始まりの地で闇の住人と光の住人を招き話し合いの場を設けた。 平和的に行われるはずだった話し合いは闇の住人が武器を持ち大群を率いて訪れ、また同じく用心を重ね隠れて控えていた光の住人の軍隊がそれを阻止した事により一触即発の事態が生まれる。 昼と夜が交わる地の住人は自分たちの地で今まさに始まろうとした光と闇の戦に成す術なく地上が荒らされるのを悲観した時、始まりの地の山が爆発を起こした。
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