火影のつもりで

1/2
前へ
/2ページ
次へ

火影のつもりで

つまらない。 選ばれし勇者様が魔王を倒してからすることがなくなった私、冒険者達は、毎日酒を飲みに飲んでいる。私もまわりにあわせて飲んだりしているが、実際のところ暇でしょうがないのだ。  どうでもいいことだが、私のスキルは「桜舞吹雪」というとても使えそうな名前を持ったスキルなんだけど、ただ周りに桜の吹雪を吹かせるだけのクソスキルなのだ。おかげでモンスターは倒せないし、芸にしか使えない。みんなからは、女なんだからそういうスキルの方が安全でいいとかいってるけど、私、転生者だし!しかも転生する前、男だし!でも、転生してから性格も気持ちも女になったから俺って言ったらなんか恥ずかしくなってくるんだよな。ていうか、こんなスキルのせいでいいパーティを組めないし、ろくなことがないんだよ。まあスキルって言ってもほぼ魔法に近いような感じなんだよ。 「ねえ、君のスキル何なんですか?」 なにこの男。いかにもマンガに出てくるダメな主人公みたい。 「ナンパですか?相手はしませんよ。帰ってください。」 「違いますよ。僕はパーティを作りたいだけです。」 パパ、パーティ!? 「その話、本当ですか!?」     
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加