3465人が本棚に入れています
本棚に追加
/464ページ
谷「落ち着けっていってるだろっ」
ーーーーーー?!
突然温かい腕に力強く抱きしめられびっくりして
抵抗するのを一瞬忘れてしまったけれど
我に返り 先生の胸を押して逃げ出そうとする。
『やっ、離してっ』
一生懸命力を入れているのに 細身の先生からは想像出来ないほど力が強くピクリとも動かない。
なおも抵抗する私の頬を先生は片手で自分の胸に押し付けもう一方の腕は私のウエストを持ち上がりそうなほど強く抱きしめた。
谷「ほら、落ち着いて……
大丈夫ですよ。
……誰もあなたの事責めてません。
大丈夫……大丈夫ですよ……」
優しい声 トクトクトクと規則正しく聞こえる鼓動
大丈夫、落ち着いてと繰り返し先生は言い
ゆっくりと何度も何度も私の髪を撫でた。
最初のコメントを投稿しよう!