自業自得

1/16
3438人が本棚に入れています
本棚に追加
/464ページ

自業自得

旅行から帰ってきてしばらく経った。 気がつくと8月。 セピア色だった私の世界も少し色を取り戻し 眩しい季節に眼を細めた。 あいかわらず貴司を想うと 切なくて苦しいけれど…… 彼のいない現実に少しだけ慣れた気がする。 アヤトとは帰ってきてすぐ 『もう会わない』 って伝えた。 案の定アヤトは納得せず sexしなくてもいいから 会いたいとしつこいので仕方なく 私が都合つく時だけという約束をさせた。 どうせ2日に一回は当直をいれてるし そうそう会う機会もないはず… でもsexなしで私に会うなんてアヤトに 何のメリットがあるんだろう? 会えば必ずしていたし アヤトとは会話らしい会話も無かった。 結局私は世間知らずの 甘ちゃんだったのだ 男の見え透いた嘘も見抜けず… 狭い車の中でレイプされた 俺の子供を産めと うわ言のように言いながら アヤトは私の中で イキ 何度も何度も私を犯したのだ。
/464ページ

最初のコメントを投稿しよう!