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*** 「おめでとう!」 玄関を開けた瞬間、クラッカーの大きな音が、私たちを出迎えた。 「びっくりした……。ありがとう!」 翌日。 私たちは帰省する前に、美琴の部屋を訪問した。 美琴には、昨日のうちに結婚報告をしていたので、私たちが着く頃には、聡史も既に部屋に来ていた。 「ほんと良かった! 一時はどうなることかと思ったけど……」 美琴は星夜を横目でちらりと見ると、クスっと笑った。 「美琴!」 慌てて美琴を制す。 「何の話?」 星夜が不思議そうな顔をして、私たちを見た。 「何でもなーい!」 二人揃って両手を振った。 ほんとに美琴は、相変わらずだ。
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