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「おめでとう!」
玄関を開けた瞬間、クラッカーの大きな音が、私たちを出迎えた。
「びっくりした……。ありがとう!」
翌日。
私たちは帰省する前に、美琴の部屋を訪問した。
美琴には、昨日のうちに結婚報告をしていたので、私たちが着く頃には、聡史も既に部屋に来ていた。
「ほんと良かった! 一時はどうなることかと思ったけど……」
美琴は星夜を横目でちらりと見ると、クスっと笑った。
「美琴!」
慌てて美琴を制す。
「何の話?」
星夜が不思議そうな顔をして、私たちを見た。
「何でもなーい!」
二人揃って両手を振った。
ほんとに美琴は、相変わらずだ。
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