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*** 新幹線の窓の向こうでは、色とりどりの屋根が町中を埋め尽くしていた。 「すごいね。こうやって見ると、街がジオラマみたいに見えるね。あんなに狭い道路に車が走ったり、人が歩いたりしてるんだもんね。惑星エフトゥフにも、こんな家あるのかな? あ、ないか。だってシェルターの中って言ってたもんね。シェルターって、どのくらいの大きさなのかなぁ? みんな、どんな生活してるのかなぁ? ね、私たちの新居って、どんなんだろうね。素敵なのがいいな。そこで毎日、星夜と……」 「雫」 「ん?」 「無理しなくていいから……」 「星夜……!」
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