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私は、顔を覆って泣いた。 星夜が、他の乗客に気付かれないよう、私の身体を包んでくれた。 私たちは、目的地に着くまで、何も言わず、ただ寄り添い、流れる景色をひたすら眺めた。 この世界の全てを、瞳に焼き付けていくために。 いつまでも、忘れないように……。
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