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帰り道、星夜がずっと肩を抱いてくれていた。 見るもの全てが哀しい色に変わり、もう何も見ることができなくなった。 犬が吠えた。 私は横目でチラリと見ると、「さよなら」と声をかけた。 犬は、キューンと声をあげ、元いた場所へと戻って行った。 何もかもが光を失い、無機質な存在となった。 二人の明るい未来を思い描けない自分に鍵をかけ、隣を歩く星夜を見上げた。 星夜はまるで、そんな私を見透かしているかのように、哀しい笑顔を浮かべていた……。
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