120人が本棚に入れています
本棚に追加
すっかり通い慣れた道をあれこれ考えながら歩いていると、いつの間にか一人暮らしの部屋の前まで来ていた。
ため息混じりにドアを開け、「ただいまぁ」誰もいない部屋に声を掛ける。いつもの癖だ。
簡単な夕食を済ませシャワーを浴びると、今日もお楽しみのひと時がやってくる。
私は冷蔵庫を開けると、ウキウキしながら缶ビールを取り出した。
「そういえば、星が綺麗だったなぁ」
さっき見上げた星空を思い出し、私は缶ビール片手に窓を開けた。
「気持ちいい」
夜風が、火照った身体に心地よかった。
頭上に広がる星空を眺めていると、就職のこととか、この先のことなど、どうでも良くなってくる。
「まあ、なるようになるさ」
呟いた時、急に空が明るく光った。
「えっ!」
最初のコメントを投稿しよう!