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また嵐のような昼調理を終え、片づけを済ませた後で社員揃って昼食を取る。
食後にうた子さんは薄桃色の乙女チックなポーチから調剤薬局の処方薬を取り出した。
「なんすか。丈夫が取り柄のうたさんが薬って。どっか悪いんすか?」
赤君が訊ねる。
「あのねえ、この年になればどっかにガタがくるもんなの。医者の回数も増えるしね。あんた達みたく若いうちは分かんないでしょうけど。ねえ、青君」
「若くはないですよ。それに飲まなきゃいけない薬も勿論ありますよ」
「へえ。見たことない。食後に飲まないといけないんじゃないの?」
「就寝前にです。逆に空腹でないといけないし」
黙って三人の会話を聞いていた私は、青君の言葉にぎょっとした。
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