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「満たされたのか?
今度はどんな娘に手を出したんだ?
家出娘?自殺願望?犯罪者?
それとも麻薬中毒者?」
どちらにしても、この愛すべき彼女はいつもより眠りが深い。
「そうだな。麗奈を手に入れたいからか。
もう生かしておかないつもりなのか?
美雨、頼むよ。昔の君に戻ってくれ…」
私の気持ちは届かない。
そう、何も届かない。
温かな彼女の体は、おそらく、何人かの娘に手をかけたことがわかる。
どのようにして見つけ手をかけたのか。
私にはわからない。
私のこの冷たい体。
羨ましいよ。君のその気高く強き悪魔のような心が。
でも、私には無理だ、君のように生きるのは。
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