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震えた。
何かが覚醒する感覚。
こんなことは初めてだった。
生きている人から得るなど、ロジェやエルサから止められていたから。
絶対にしてはならないと。
今、私達は、弱き人を雇い、彼等の少しの血液と輸血と言う手続きで生きていた。
輸血と言っても、献血で廃棄される血液がほとんど。
病気や薬剤反応のある輸血に適さない血液で賄われていた。
要は廃棄屋だ。
そんなもの美味しいわけがない。
でも、仕方がないの。私達も生きていかなければならないから。
同じ人から血液を少しいただくと、限界が来る。
死んでしまうから。
病気になってしまうために御暇させたり、長く私達といることで、おかしくなるものもいるから。
それでも、私達は生きるために仕方がないの。
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