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そう、だから、人からまともにいただくなんて、犯罪者か薬中か、そんな人からもらうしかない。
だからこそ、ロジェやエルサはやめろと言った。
私達の命さえ危ないからだ。
麗史はストイックだ。
私と違い、輸血だけでも平気でいられる。
なぜなの?
私は無理なのに。
雇い人からいただくのは月に1度だけだった。
私は週に1度ないと頭がおかしくなりそうなのに。
そんな時、出会ったこの女の子は美味しかったの。
とても甘くて、たまらなかった。
死ぬまで続けたら死んでしまうのに、ギリギリまで飲み干した。
彼女の遺体は持ち帰った。
飲み干したから。放置できない。
丁寧に火葬して、無縁仏としてキリストに召されたわ。
そこが私の慈悲深き心よ。
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