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この先、つらいことがあったとき、このことを思い出すことがあるだろう。
きっと、みんなの優しさを思い出して涙が出るかもしれない。
その時、思うはず。
全ては私と言う存在を作り上げるために必要だったことだと。
二人の優しさも、ロジェの慈悲深い心も、剣斗の勇気も、私の胸に刻む。
死にたかった私はいない。
この先、死んだりなんてしない。
例え、つらく苦しくても生きていく。
彼らに恥じることのないように。
カーテンがひらりと爽やかな風を呼んだ。
そこには、小さな蒼い鳥がいた。
驚いて立ち上がり気づけば、空には大きな虹がかかっていた。
「Jesus!」
蒼い鳥はいない。
でも、この虹は私にこの先へ向かう道標のように思えてならなかった。
大切な人達は私の心に…
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