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「落ち着け。俺だ。
悪かった。余計なことを話した。
でも、できることならば、人でいた方がいい。
死なずの体なんて何の意味もない。」
背中越しに彼の感情が流れ込んで来るようだった。
すると、まるで共鳴するように貰ったキーチェーンが揺れた。
「麗奈、俺はお前を助けたい。
俺のようになるな。」
涙が出た。
なぜだかわからないまま、胸が締め付けれ息ができなくなりそうな気持ちになった。
苦しくて悲しくて胸が張り裂けそうだ。
「剣斗さん、苦しいですか?」
次の瞬間、彼はいなくなっていた。
そこに感じたのは彼の悲しみや苦しみで、このキーチェーンが教えてくれるのは、今は顔を見られたくないと言うの彼の気持ちだった。
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