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少しの食事をさせていただき、美味しいお味噌汁に心がほっとした。
麗志のお屋敷での暮らしは、何不自由なく暮らさせてもらっている。
何から何まで甘やかされ、申し訳ない気持ちになるくらいだ。
でも、ただ物足りないのは、日本食が少ないことだった。
お味噌汁をいただくなんて何日ぶりだろう。
しかも、こんなに美味しいお味噌汁はお母さんのお味噌汁以来だった。
涙が溢れるとまたお婆さんが心配そうに覗き込み、優しい手が背中を擦った。
そのあと、剣斗の部屋へ入った。
ベッドとローテーブルしかない簡素な部屋で驚いた。
でも、きれいに掃除されているどころか、生活感さえなかった。
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