悲愴のセレナード

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あとは任せたわと美雨さんは行ってしまい、このまま乱暴にされるのではと体が震えそうだった。 「放してください。」 「失礼。力を入れすぎたね。 先に言っておくよ。美雨さんは言わなくていいと言ったけど、フェアじゃないからね。 僕はヴァアンパイアだ。 でも、二人と違う。純血じゃないんだ。 だから、太陽も平気。目以外はね。」 純血じゃないなんて、どうなってるの? 確かに、二人とは違う雰囲気だ。 二人はいつも蒼白いことが多いのに、彼は言われなければわからない。 「とりあえず、僕といれば外へ出られるよ。 仲良くしようよ。俺も退屈だし。 今から出ようよ。」
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