悲愴のセレナード

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渡された紙袋に洋服が入っていた。 着替えるよう促され仕方なく着替えると、すぐに腕を捕まれ部屋を出た。 本当にここから出られるのだろうか。 半信半疑で着いていくと、玄関を素通りどころか門も素通り。 驚いて話しかけようにも、閉じ込められていたせいか、眩しさと息切れで声もでなかった。 どこまでも歩いた先にあったのは公園で、ここに座っていてとベンチに座らされた。  「どこへ行くの?」 いなくなってしまったリック。  取り残された私は待つしかなかった。
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