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「麗奈、あの二人を騙すためだ。
俺の言うことをよく聞いて。
俺から離れようと思わないで。
俺から離れなければ、君の気配はいくらでも消せる。
約束して。離れないで、いいね。」
真剣な顔で、あの二人を騙すだなんて、そんなことできるの?
どこにいても私を監視し心まで見透かして、挙げ句の果てには、地下に監禁までしたのに。
「麗奈、安心して。僕は味方だ。
必ず約束して。約束してくれたら会わせてあげるから。」
目を見開いた。
だって、会わせてあげるって誰?
剣斗に?
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