黒い羽の騎士

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黒い羽の騎士

どこをどうやって辿り着いたのか、今いる場所はわからない。 でも、部屋であることは確かで、それもごく普通の部屋だ。 「やっと目覚めたか。」 そこには、初めて会う男性がいた。 年齢的にはお父さんと同じぐらいだろうか。 目鼻立ちは明らかに外国人で、髪はシルバーだ。 とても綺麗な蒼い目で、思わず唾を呑み込んだ。 「私はロジェだ。 大丈夫か?顔色が悪い。 リック、リックはいるか?」 「はい、ボス。」 「麗奈に温かいスープを。」 「Yes,sir!」 この人がリックがいっていた人? 怖い人には見えないが、厳しそうな人に見える。 でも、私への気配りは優しいからできることだ。 「怖がるな。何もしない。 既に二人とも私のもとにいることに気づいている。 案ずるな。リックが助けるだろう。 あやつのことも心配するでない。 いずれ会える。」 すると、私の頬に手を当てた。
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