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「麗奈よ。許せ。
私がお前を美雨に許したがためにこうなった。
私もお前を守ろう。人でいたいお前の気持ちを尊重する。安心しろ。」
そしていなくなった。
誰かに守られると言うのはこういうことだ。
美雨さんは私が思い通りにならないから力を使った。
私の気持ちなんて関係なく閉じ込めてまで、私を手に入れようとしたんだ。
そう思ったら、どうすればいいのかますますわからなくなった。
「あれ? ボスは行っちゃった?
はい、どうぞ、温まるよ。」
ほどよく温かいスープは、ポトフのように野菜が柔らかくなっていた。
じんわりとお腹に染みて、あの地下室で食事をしたのとは全く違った。
スープから優しさが伝わってくる。
心が癒される気持ちになった。
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