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「ボスは本当に優しい人だから安心して。
俺はもう長い間独りだけど、助けて欲しい時は必ず会える。
今回も、美雨が分かりやすく動いていたからボスが動いたんだ。
美雨もボスが創ったのに、全く通じることができないんだ。美雨がボスと会うときは必ず麗志が呼ぶ。」
どうして通じることができないの?
だって、言うなれば親子なのに。
それは、私が両親に会いたいと願っても会えないのと同じ?
「美雨はね、もう自分の能力に気づいているんだ。
あんなに麗志を愛して片時も離れなかったのに、能力を意識したとたん、人が変わったように彼を遠ざけた。」
「そんな!! 麗志は今でも美雨さんを心から愛しているのに?!」
思わずスープを溢しそうになった。
信じられない。
短い間ではあるけれど、麗志がいかに美雨さんを大切に思っているのか見てきた。
私が親しくすればするほど、嫉妬を抑えるのに必死なぐらい彼は美雨さんを愛しているのに、美雨さんは麗志を愛していないの?
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