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麗奈を美雨に宛がったのはロジェだ。
もちろん、美雨が妹のような存在として彼女を迎え入れることができたなら、きっと麗志と共に良き家族になれると考えたからだ。
でもそれが間違いだと気づくのに時間はかからなかった。
なぜなら、麗志がこの数年の間に隠し続けてきた美雨の悪行をぶちまけたからだ。
美雨は妹が欲しかった。確かに事実だ。
でも、それを自分で産み出そうとしていたのだ。
でも、初めての行為に至ったとき、全ての血液を食らい尽くしてしまったのだ。
もちろん、一歩手前で麗志がやめさせたが、女の子は死んだ。
「ごめんね。死んじゃった。」
美雨は笑顔だった。
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