黒い羽の騎士

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ヴァンパイアである限り、永遠に彷徨わなければならない。 無論、礼儀や決まり事がある。 それは、時代に合わせて生活していかなければならないからだ。 もし仮にそれに反したとして、親に始末されることに異議を唱えられない。 それは、たった一度の過ちでもだ。 俺達にだってある。 縄張りを犯さない。 仲間を喰らわない。 だから、俺達はヴァンパイアの掃除屋としておこぼれにありつける。 だから、知っているんだ。 縄張り内で後始末をさせられる奴隷がやってくるなら、挨拶をしなくちゃならないからね。
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