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エルザの死は、私にも責任があった。
あの日、私達は、麗志と美雨から離れて見守っていたのだ。
近付き過ぎると、美雨がエルザに何かしでかさないと言えなかったからだ。
エルザと麗志は姉弟のようだった。
エルザは麗志と関わり、能力を上げたし、麗志もまた、エルザと関わることで磨きをかけていったからだ。
麗志が美雨に出会い、心を奪われることは察しがついていたし、二人が共に生きていくことは私もエルザも望んでいた。
でも、そこに誤算が生じた。
美雨の能力が、麗志の能力を越えたのだ。
美雨は麗志の言うことを聞かなくなった。
そして、少女達が犠牲になった。
少女達が犠牲になる度、歯車が狂って行った。
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