カレイとヒラメ

1/2
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ

カレイとヒラメ

日曜どころやない。 仕事してるよりストレスや。 「あれは水と油、ハブとマングースです」 「大変やな、間に入って、ハハハ」 タニヤンと塾長は笑うけど笑いも起こらん10年や、嫁vsオカン。息子の入塾手続きを理由に家から逃げてきた。息子の小学校受験についても 「小学校は近所でエエ!近所にしとき!」 というオカンに 「小学校からキチンと教育しないと  国立大学には行けません!」と嫁。 「私立でもウチの雅弘は関関同立やで!  関西では一流や!」 「東京では関関同立なんて誰も知りません!」 「東京が世の中の基準やないで!  ああもうせやから伊吹山から  あっちの嫁は貰いたなかった」 で、嫁がプーと膨れっ面して二階へ籠る・・・。 「今朝なんか隣のオッチャンの救急車騒ぎで  喧嘩ですよ」 「坂上のおじさん、脳梗塞ですってね、  大丈夫でした?」 嫁とは似たような歳やのになんて穏やかなマキちゃん先生。膝に甘えてる5歳児の息子に変わりたい・・・。 「オカンが救急車出る間際にオッチャンの靴を  外から家へ投げたんですわ」 「あ、マジナイであるな、そないしたら  無事に帰れるて」 塾長の言葉にマキちゃん先生も関心してるけどうちの嫁はそうじゃない。 「救急車が来て大変なのよ!  そんなことするぅ?!」 難癖つけるんやめてくれェ!
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!